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中国人男性、一審「無罪」なのに再勾留…弁護士「身体の自由を軽視」と批判
東京高裁は7月5日、一審の東京地裁で無罪判決を受けた中国籍の男性被告人について、職権で再勾留を決めた。控訴した東京地検の求めに応じた形で、無罪判決を受けた被告人の勾留が認められるのは珍しいという。
時事通信によると、男性は振り込め詐欺に絡み、空き家に侵入したとして起訴された。6月29日、東京地裁で無罪判決を言い渡されたが、東京地検が7月4日に控訴。地検が東京高裁に再勾留するよう、職権の発動を求めていた。
男性は入管施設に送られ、強制送還される見通しだったという。控訴に当たって、逃亡を避ける目的があると見られるが、こうした措置は人権的に問題ないのだろうか。本多貞雅弁護士に聞いた。
小保方さん「コピペ論文」で揺れる早稲田大学――法学部に広がる「モカイ文化」とは?
「世紀の大発見」と絶賛されながら、その後、多くの疑問が指摘されている「STAP細胞」論文。筆頭著者である理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが、論文の画像を切り貼りしていたことや、博士論文で使用した画像を流用していたことなどが判明し、大きな問題になっている。
STAP細胞の研究論文だけでなく、小保方さんが早稲田大学の大学院時代に執筆した博士論文についても、海外の文献を大量にコピーアンドペースト(コピペ)した疑いが指摘されている。その結果、小保方さんに博士号を与えた早稲田大学にも、批判の矛先が向けられる事態となった。
このような現状について、早稲田大学に通う学生たちはどう考えているのか。特に、社会のルールである法律について学んでいる法学部生はどう思っているのだろうか。そう考えて取材したところ、コピペ文化ならぬ「モカイ文化」というものが学生の間に広がっていることがわかった。
警察官の「階級章」を自作したら逮捕された!「公記号偽造罪」ってなんだ?
警察の階級章を偽造・販売したとして、神奈川県警は2月12日、相模原市の会社員男性を公記号偽造と偽造公記号使用の疑いで逮捕した。警察の階級章を「公記号」とみなした摘発は全国で初めてという。
報道によると、男性は昨年1月〜4月、県警の巡査部長級の階級章を偽造し、ネットオークションを通じて、千葉市の男性に2万1000円で販売した疑いがもたれている。男性は、階級章の各部品の偽物をインターネットで仕入れて、組み立てたとみられる。県警は、組み立てが「公記号偽造罪」に、完成品の販売が「偽造公記号使用罪」に当たると判断した。調べに対して、男性は「販売したが、偽造はしていない」と話しているという。
今回、男性が犯したとされる「公記号偽造罪」「偽造公記号使用罪」とは、どのような犯罪なのか。もし仮に「弁護士バッジ」を偽造・販売した場合も、同じ罪に問われるのだろうか。冨本和男弁護士に聞いた。
アントニオ猪木氏のビンタによる「闘魂注入」 ファンがケガしたら罪に問われる?
北朝鮮への渡航などで何かと話題のアントニオ猪木参院議員だが、猪木氏には「闘魂注入」という有名なファンサービスがある。イベントなどで、希望するファンのほおにビンタを見舞うという内容だ。ファンにとっては、特別な意味があるようで、猪木氏にビンタされた人はみな、「ありがとうございます!」と感謝する。
だが、プロレスラーの猪木氏によるビンタは、一般人にとってかなりの衝撃だろう。見ている側からすれば、「意図しないところに、誤って当たったらどうなるのだろうか」と心配になってくる。もし、闘魂注入によってファンがケガをしてしまったら、猪木氏はなんらかの罪に問われるのだろうか。小野智彦弁護士に聞いた。