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上西小百合議員「除名」を決定した理由ーー維新の党の発表資料(全文)
2015年04月05日 16時01分

維新の党(江田憲司代表)は4月5日、同党に所属していた上西小百合衆院議員を4月4日付けで「除名した」と正式発表した。上西議員の行動について調査・審査し、4月4日に党規委員会を開いて上西議員本人に弁明の機会を与えたうえでの決定としている。また、議員辞職を求めたが受け入れられず、「除名」決定に至ったとしている。

維新の党が報道機関向けに発表したリリース文では、上西議員の一連の行動について、「国民の皆さんに大きな疑念を抱かせるに至ったことを、重大かつ深刻に受け止め、断じて許すわけにはいかない」と指摘。「既成政党の相場観」にはとらわれず「党としての明白なけじめをつけなければならない」としている。

維新の党が公開した、上西議員への処分に関するリリース全文は次の通り。

維新の党(江田憲司代表)は4月5日、同党に所属していた上西小百合衆院議員を4月4日付けで「除名した」と正式発表した。上西議員の行動について調査・審査し、4月4日に党規委員会を開いて上西議員本人に弁明の機会を与えたうえでの決定としている。また、議員辞職を求めたが受け入れられず、「除名」決定に至ったとしている。

維新の党が報道機関向けに発表したリリース文では、上西議員の一連の行動について、「国民の皆さんに大きな疑念を抱かせるに至ったことを、重大かつ深刻に受け止め、断じて許すわけにはいかない」と指摘。「既成政党の相場観」にはとらわれず「党としての明白なけじめをつけなければならない」としている。

維新の党が公開した、上西議員への処分に関するリリース全文は次の通り。

●上西小百合衆議院議員の党紀処分について

維新の党 代表 江田 憲司

幹事長 松野 頼久

維新の党は、上西小百合衆議院議員の行動について、厳正な調査・審査を行い、4月4日党規委員会を開き、上西議員本人に弁明の機会を与えた上で意見を取りまとめ、維新の党党紀規則に基づき同議員を除名処分と決定した。また、維新の党国会議員団党規規則に基づき同議員を会派除籍処分と決定した。なお、本人には議員辞職を求めたが受け入れられず、以上の決定に至った。 決定の理由は以下のとおりである。

維新の党所属の上西小百合衆議院議員は、平成27年3月13日に開かれた平成27年度本予算採決が行われる衆議院本会議の前日、体調不良のため医師の診断を受け診断書を受領しているにもかかわらず、同日夜、複数の飲食店等に出かけた。また、本会議が開かれる日の午前中、自宅で療養するとの理由で東京から大阪へ新幹線で移動した。

これら国会議員としての責任感を欠く行動に加え、一連の行動に関して疑義を抱いた報道機関の取材に対し、同議員は「事務所を通さなければ取材拒否」などと繰り返し、同行した秘書もすこぶる品位に欠ける言葉を発し、その映像が全国に拡散した。これによって党のイメージは大きく損ねられたことは明らかであり、同議員等の不適切なメディア対応は、説明責任を尽くすとの我が党の基本姿勢に反する意味でも到底看過できない。維新の党は現在、統一地方選挙を全力で戦っており、また、大阪都構想実現に向け正念場に差し掛かっている今、最前線で戦う候補者等に与えたダメージは計り知れない。

維新の党は、同議員の政治活動の基盤である大阪維新の会が、除籍処分としたことを重く受け止め、維新の党としても、党の倫理規範にいう「本党及び本会派の品位を著しく汚す行為」に該当すると判断し、以上のように厳正な処分を決定したものである。

維新の党は、上西議員の一連の行状が、「身を切る改革の断行」「税金のムダ遣いの解消」といった改革の原点に対して、国民の皆さんに大きな疑念を抱かせるに至ったことを、重大かつ深刻に受け止め、断じて許すわけにはいかないと判断した。

維新の党は、「厳重注意程度の処分でいいのではないか」といった既成政党の「相場観」にはとらわれず、自らを厳しく律してきた政党であるからこそ、こうした事態を招来したことを深く国民の皆さんにお詫び申し上げ、党としての明白なけじめをつけなければならないと考える。

以上

(弁護士ドットコムニュース)

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