この事例の依頼主
男性
相談前の状況
大正時代に亡くなった曾祖父名義の土地について、遺産分割を完了したいとのご相談を受け、正式にご依頼を受けました。
解決への流れ
受任後、当職において戸籍謄本等を収集・調査したところ、最終的に相続人が50名近くいることが判明し、それらの相続人を相手方として、遺産分割調停の申立てをしました。調停の中で、相続分の譲渡を受けたり、相続分の放棄をした相続人を手続から排除してもらい、当事者を整理・集約していきました。そして、不動産会社に依頼して当該不動産の買い手を探し出し、当該不動産を売却処分したうえで、売却代金から諸経費を控除した残金を残された相続人に配分するという内容の「調停に代わる審判」を裁判所に出していただきました。
まず、①相続人を確定するため、漏れなく戸籍謄本等を収集・調査したこと、②相手方が多数にのぼるため、個別に協議することはほぼ不可能であったことから、家庭裁判所に遺産分割調停の申立てをしたこと、③知り合いの不動産会社とのネットワークを活かし、当該不動産の買い手を探し出したこと、などが比較的早期に解決に至ったポイントだったと考えております。