この事例の依頼主
男性
相談前の状況
調停をすでに行っておられましたが、面会交流の点でなかなか合意ができず、相談に来られました。具体的には、①宿泊付きの面会交流を行うこと、②学校行事への参加を行うことというご希望を実現したいとのことでした。
解決への流れ
私が代理人につくことになり、調停に同行しました。宿泊付きの面会交流については、できる限り具体的なプランを提案することによって、相手方の納得が得やすいように努めました。また、毎月の面会交流でお子さんとの良好な関係が維持できていることをアピールしました。学校行事についても、調停の期日間で試行的に行事に出席してもらい、行事に参加する意欲が強いことを強調するとともに、お子さんにも良い影響があるということを熱心に調停委員に伝えました。その結果、相手方からの納得が得られ、①宿泊付きの面会交流と②すべての学校行事への参加を認めるという点で合意することができました。
宿泊付きの面会交流を実現するのは中々難しいことです。面会交流の実現にあたっては、相手方が何を不安に思っているのかという点を探り、その不安を払しょくするためにはどうすればいいのかということを模索していく必要があります。本件においては、依頼者には調停の期日間における通常の面会交流を通じて、お子さんとの良好な関係を築いていってもらいました。また、できる限り具体的な面会交流のプランを提案し、相手方の不安をなくすよう努めました。そのうえで、調停の場でそのことをアピールして、調停委員の納得も得られるようにしました。それらがすべて上手くいった結果、宿泊付きの面会交流とすべての学校行事への参加を認るという合意を得ることができました。