この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
亡くなった方(被相続人)は80代の男性で、その息子さん(次男)からの相談でした。被相続人であるお父様には、奥様と子どもが3人いらっしゃいましたが、お子様のうちのお一人(長男)がお父様よりも先に亡くなられていました。長男さんにはお嫁さんと2人の子ども2がいらっしゃいましたが、そのお嫁さんとの折り合いが悪く、長男さんの死後はすっかり疎遠になっていました。そのため、お父様の死後、長男さんのお子様たち(相談者の方からみたら甥と姪)と連絡が取れず、遺産分割の話し合いができない状態でした。
解決への流れ
ご相談を受けた後、まずは任意の話し合いができないか、長男さんの奥様とお子様に連絡をとってみました。しかしながら、お返事をいただくことができなかったので、家庭裁判所で遺産分割調停を行うことになりました。裁判所での遺産分割調停においては、相続人間の話し合いが円滑に進むよう、裁判所の書記官や調査官といった方々が非常に協力してくださいます。その方々の力を借りながら、何とか長男さんのお子様たちと連絡を取り、ご意向を確認して、遺産分割の話し合いをまとめることができました。また、調停をきっかけに、ご親族の交流が再開することになりました。被相続人の奥様にとっては、かわいい孫ですから、久しぶりの再開をとても喜んでいらっしゃいました。
親族が多かったり、関係が疎遠あるいは険悪になっていたりする場合には、当事者だけの話し合いではなかなか解決に至ることができません。そのような場合は、是非弁護士にご相談ください。