この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
追突事故に遭われ,事前認定で後遺障害14級が認定され,示談金として約140万円の提示がなされていましたが,この金額が適正かどうかが分からないということで来所され,依頼を受けました。
解決への流れ
依頼者から預かったMRI画像を放射線専門医に見てもらったところ,神経根圧排の可能性があるとの判断でした。圧排の可能性がある神経根の部位と,依頼者の症状とが一致していましたので,神経根圧排の有無について確定するべく,より精度の高いMRI検査を受けてもらったところ,神経根圧排について確定所見が得られましたので,画像所見,神経学的検査所見を含めた診断書を作成してもらい,後遺障害について異議申立てを2度しましたが,結果は変わりませんでした。その後自賠責紛争処理機構へ申立てをしましたが,結果は変わらず,訴え提起しました。訴訟では,後遺障害等級が14級か12級かが争点となり,放射線専門医の証人尋問等を行なった結果,判決で後遺障害等級は12級であると認められました。遅延損害金も含めると,賠償金の総額は1000万円以上となりました。
受任から判決まで2年以上を要しましたが,徹底的に争うという方針について依頼者と共有できましたので,後遺障害等級の変更という結果を残すことができました。自賠責が認定した後遺障害等級について納得がいかない方は,諦めず一度ご相談になることをお勧めします。