相談者の両親が死亡したが、兄弟が不仲であったため、全く遺産分割協議ができないまま年月が経過していた。感情的な対立が激しく、埒があかなかったため、何とか手続きを前に進めたいということで相談のため来所された。

調停を申し立てる前に、相手方に書面で連絡したところ、相手方も協議に応じる姿勢を見せたため、一旦、協議を行うこととした。しかし、相手方が些末な点にこだわりがあり、協議による速やかな解決は難しいと判断し、調停を申し立てた。調停を申し立てたところ、相手方にも弁護士が就任したため、些末な点について時間をかけることを回避するため、調停外で、早期解決を図るための和解案を提示したところ、合意に至り、約２０００万円を回収した。