この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
Bさんは、Bさんの母のことを亡くなるまで献身的に介護してきました。そこで、Bさんの母は、生前に「Bさんに遺産を全て相続させる」内容の遺言をのこしていました。Bさんの母が亡くなった後、これまで母に何の関心も示さなかったBさんの兄弟たち3名が、Bさんに詰め寄り、「自分たちには遺留分がある。Bは、母の預金を自分のために浪費したようだから、一人当たり500万円以上の遺留分を払ってほしい。」としつこく要求してきました。Bさんは、「母にはそのような預金はない」と主張しましたが、兄弟たちは聞く耳を持たずに、遺留分の支払いを要求するばかりでした。
解決への流れ
弁護士からは、「母に預金が無かったのであれば、遺留分を支払う必要はない。」と助言しましたが、兄弟たちとの対応に不安があるとのことで、遺留分侵害額請求を拒絶する内容で、交渉を受任しました。正式にご依頼いただいた後、弁護士は兄弟たちに文書を送付し、遺留分の支払いには応じないと明確に主張し、最低限の遺留分の支払いのみを提案しました。その後、当方が提案したとおりの遺留分額で合意が成立し、円満な解決をすることができました。
Bさんの兄弟たちは、母の遺産のことで感情的になっていましたが、当事務所が遺留分の考え方について丁寧な主張をした結果、妥当な遺留分額を支払うことで事件を解決することができました。