この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
青信号で横断歩道を渡っていたところ、前方不注意の車にはねられて大けがをしました。治療を続けても完治せず後遺症が残る見込みですが、今後、どのような手続を取ればよいのか分かりません。加害者側の保険会社の担当者の方の言う通りにすればいいのか不安です。夫が加入する自動車保険の保険会社に相談したところ、私に落ち度がないので、交渉の代行はできないが弁護士費用は保険でカバーされる、とのことでした。
解決への流れ
弁護士に加害者側保険会社との交渉や後遺症認定の手続を依頼しました。弁護士に依頼したことで、加害者側保険会社と話す必要はなくなりました。また、後遺症が残ってしまいましたが、後遺症認定の手続も弁護士に代理してもらうことができました。後遺症が残ったことで、その後の手続が複雑になりましたが、弁護士に手続の流れを説明をして頂いたのでよく理解できました。また、加害者への損害賠償請求金額も高額になりましたが、妥協せずに交渉してもらい、請求額に近い金額で示談することができました。
依頼者に全く落ち度がないのに、ケガをしただけでなく、後遺症まで残ってしまった気の毒な事件です。このような事件では、治療が終了するまでの身体的負担が大きいだけでなく、その後に後遺症認定手続や、その結果を踏まえた示談交渉が続き、時間がかかりますし、手続自体が複雑で、被害者ご本人がお一人で進めて適正な解決をすることは難しいと思います。この事件でも、後遺症認定は受けられましたが、その後の示談交渉で、当方の請求額と相手方保険会社の示談提示額の開きが大きく、ADR(裁判外紛争解決手続)を利用して、やっと適正な金額の支払を受けることができました。ちなみに、ご主人が加入していた自動車保険の弁護士特約がご家族にも使えたため、弁護士費用は保険でカバーされ、ご本人の負担はありませんでした。