この事例の依頼主
80代以上 女性
相談前の状況
夫に先立たれた妻が、亡き夫所有の不動産について相続手続きを進めようとしたところ、他の相続人のうちの一人がその不動産の時価額を独自に査定し、査定額の2分の1の金額の支払いを求めてきました。このような主張が正しいのか不安になった妻が、相談に来られました。
解決への流れ
相手の言い分が不当であることを説明して直ちに受任し、妻を申立人として、遺産分割調停を家庭裁判所に申立ました。そして、調停手続きの中で問題の不動産を適正に鑑定して、正しい時価額を算出した上で、正しい相続分(4分の1)の金額を支払うことで解決に至りました。当初の相手の要求額からは、70%減額した数字での解決でした。
相続は感情的な問題も入り込むため、揉めると長期化硬直し、話が全くすすみません。早期に法的手続きに移行し、遺産の価値を正しく算定すると共に、相続人間での遺産の分配割合についても法律に基づいて正確に説明することで、相続人皆の納得を得られ、解決も早まります。相続が発生しましたら、感情的な対立が激しくなる前にご相談いただくことをおススメ致します。