この事例の依頼主
男性
相談前の状況
創業者が代表取締役社長を退任し、古参の社員に新たな社長を継がせたところ、新社長が、会社の経費を私的に流用したり、女性社員と社内不倫を行ったため、新社長を解任したいとのご相談を受けました。
解決への流れ
新社長に対する取締役解任の議案を準備して、午前中に臨時株主総会を招集しました。そして、株主総会の当日、株主総会を開催する前に、新社長と話し合い、着服と不倫の証拠を示して事実を確認したところ、新社長は、事実を認めて、自ら辞任を申し出ましたので、結局、株主総会は開催せずに、一身上の都合という理由で辞任届を書いてもらいました。そして、午後に私物を整理してもらい、当日中に退社手続まで完了となりました。
創業者は、代表取締役を退いた後も、株式を保有していたことから、株主の立場で新社長の退任を要求することが出来ました。また、取締役解任のために臨時株主総会を開催する場合は、私物の整理や業務引継ぎの説明等の時間も必要ですので、午前中に開催するのがポイントです。