犯罪・刑事事件の解決事例
#加害者

勾留決定に対する準抗告を申し立て、認容された事例④

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後藤 貞和 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人後藤東京多摩法律事務所
所在地宮城県 仙台市青葉区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

財産犯の事案で、逮捕後当番弁護士として接見、勾留決定されたことから被疑者国選弁護人として準抗告を申し立てました。被害額が非常に大きかったため実刑の可能性が高く、証拠隠滅や逃亡のおそれが容易に認定される危険性がありました。ただ、被疑者の健康状態等から釈放の必要性も高いと考え、直ちに被疑者家族に連絡を取り準抗告の準備を開始しました。

解決への流れ

接見が金曜日の夜間であったため、翌土曜日にご家族と打合せを行いました。そうしたところ、本件では民事訴訟が先行して確定していたことなどが判明したため、準抗告においては証拠隠滅の可能性が全くないことや、被疑者が民事訴訟から一貫して犯行を認めていることを強く主張しました。また本人の健康状態についても、当時の弁護士や通院先と連絡を取り、詳しく事情を聞き取り、その内容を申立書において主張しました。その結果、期待どおり、罪証隠滅のおそれや逃亡の可能性は低いとされ、被疑者の健康状態等から勾留の必要性も低いと判断され、無事釈放が認められました。

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後藤 貞和 弁護士からのコメント

刑事事件においては速やかな対応が求められるのはもちろんのこと、被疑者本人との接見だけでは判明しない隠れた事情がある場合があります。ご家族や関係者との連絡により分かることも多く、そうした話を速やかに聞き取れたことが認容に繋がった事案でした。